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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

『ニセモノ』 玉置浩二

ニセモノ/ファンハウス
¥3,059
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FNS歌謡祭での玉置さんの存在感が圧倒的過ぎた。 ミスチルでも出てれば、歌番組として締まったかもしれないけど、今回は玉置さんに匹敵するアーティストがおらず、玉置さんの存在感がずば抜けすぎて、他の出演者の全てを食ってしまっていました。 新曲と思われる「君がいないから」も深遠で壮大なバラ-ドだったなぁ。一行目から涙が出てきたもん。 とまぁ、音楽界での玉置さんの圧倒的プレゼンスを再確認できたところで、ついにこのアルバムについて書く気になりました。 このブログのタイトルもこのアルバム曲から取りました。 『ニセモノ』 この曲に見え隠れする玉置さんの哲学に目まいがするほどの共感を覚えたので、このタイトルをお借りしていたのです。 もうすぐこのブログも3年目に入り、タイトルも変える予定なので、今日、この事を記そうと思います。 とりあえず、アルバムの紹介 作詞作曲はもちろん玉置さん、プロデューサーは尾崎豊の生みの親である須藤晃さん、演奏もほとんど玉置さんがやっていて、とにかく好きな音楽に自分の言葉を乗せて、自分の表現で世に出した!というとてもシンプルなアルバムです。どこにも派手さはなく、盛り上がりもない。でも、深く心に余韻を残す、不思議なアルバムなのです。

凡人 軽快な始まり。シンプルなギターとドラムに元気が空回りしているようなメロディ。とにかく音楽が楽しくてしょうがない玉置さんを感じられます。

古今東西 物凄いシンプルなロック。無駄なモノを全てそぎ落として、生の音だけで構成した感じ。シンプル過ぎて何も足せない完成形。

ジェスチャー 玉置さんの音楽遊びって感じだけど、しっかりカッコいい。

aibo ものすごい地味なんだ。最近のポップスじゃ考えられないくらい地味なメロディなんだ。でも、ここまで心に突き刺さるサビがあるだろうか、と思う程、メロディと歌詞が良くマッチしているのです。 泣いたりしてないよね、そばにいなくても たったその一言が胸にいつまでも残響する・・・。 めちゃくちゃ歌が上手い。

常夜灯 ミスチルロードムービーの様な、山下達郎ターナーの機関車の様な、さっそうと走り抜けるようなメロディが気持ちいい。

淋しんぼう 童謡みたいに懐かしいメロディ。ささやくような玉置さんの歌い方が最大限に生きる曲。この曲もサビがどこか分からないくらい地味なんだけど、耳に残る。

あの丘の向こうまで 楽しそうな玉置さんの笑い声から、可愛く陽気なイントロへ。 暖かい日に草原を散歩したくなるような曲。

虹色だった 個人的にはaメロが好き。低音が伸びる良い声だなー。カリント工場の煙突の上から、を彷彿とさせるような世界観で、玉置さんの幼少期の原風景が見えてくる。

ニセモノ この曲を聴いて、自分の人生観も変わった気がします。恋愛でも友情でも「どうせダメだ」とか「なんでこんな目にあうんだ」とか思って、失望したり、後悔したりするようになるでしょう。すると、これから一歩前に踏み出すことを恐れるようになったりしちゃう。それは失敗を恐れているから。でも、失敗なんてないんじゃないかとこの曲を聴いて思うようになったのです。玉置さんはテレビの前で、好色な男を演じているけど、それが今後自分に何をもたらすのか、こんな時間がどれだけもつのか、周りがどんな目で見ているのか、そんなこと全部分かってやっているのだと思うのです。じゃないとこんな歌書けないから。 一筋縄ではいかない変則的なリズムと静かなメロディ、優しい歌声と優しいシャウトで、玉置さんの人生を綴った曲。それが『ニセモノ』だと僕は思うのです。 玉置さんのこの歌詞に鳥肌が立つほどの共感を覚え、救われ、勇気付けられました。 偽物と書くと少し怖いけど、ニセモノと書けば、笑って愛していられるような、そんな気がしました。 そんな人生哲学を少しマネしたくて、ブログのタイトルにしていたのです。

それなら 黙って 騙されていようよ