読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

MR.LONELY / 玉置浩二

音楽

今まで聴いた曲の中で最も素晴らしい曲を3曲挙げろと言われたら(誰が言うんだ)、間違いなくこの曲を挙げると思います。「JUNK LAND」に収録されているバージョンも素晴らしいし、上のアカペラバージョンも素晴らしい、下の最近の玉置さんのアレンジもこれまた素晴らしい。

イントロの優しいファルセット、ひたむきで優しい歌詞、サビ前の叫び声、でも控えめなサビ、ラストサビの絶頂、声の揺らぎ、「こんな僕でもやれることがある」というキラーフレーズ

玉置浩二がこの歌詞、このメロディを歌うところにこの奇跡が生まれるのです。 申し訳ないけど桜井さんのカバーは玉置オリジナルの足元にも及びませんでした。決して桜井さんのことをディスってる訳ではありません。(私は桜井さんのことを誰よりも尊敬し、愛しています。)桜井さんに限らず、この曲は玉置さん以外の誰にも歌えないのです。だって「何もない」という言葉を誰よりも長く歌い続けてきたし、そういう人生を生きてきた人だから。

4度の離婚を経て、「君が優しかったから僕は元気でいるから」と歌う時、玉置さんはどんな風景を見ているのだろう。この歌を歌っている時の玉置さんはまさに「MR.LONELY」を体現しているように思える。ひとりぼっちなのだ。誰も見ていない、誰も聴いていない、何もない、でも優しく力強く歌ってる。

私がよく話すエピソードですが、apbankfesに参加した時のこと。Mr.Childrenの大ファンであることは言うまでもないですが、私のitunesの再生回数リスト一位はこの「MR.LONELY」でした。私の尊敬する浜田省吾桑田佳祐ASKAはすでにapbankfesに参加しており、あとは玉置さんが参加すれば私の音楽人生の全てがapbankfesに集約されるのに、と思っていました。確か2010年?2009年?のBankBandのMCで桜井さんがこう言いました。「最初のフレーズでこの曲をやるって決めました。僕がapbankfesをやる理由の全てがこのフレーズに集約されている気がします」と。(うろ覚え)そこで歌われたフレーズが「こんな僕でもやれることがある」でした。「MR.LONELY」に励まされながら生きている人がここにもいたのだと。みんなの心が繋がったような気がした瞬間です。

音楽はいつも優しい。この曲を聴けば大抵のことは乗り越えられる。いつも優しいこの歌が励ましてくれるから。