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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

GRAND LOVE / 玉置浩二

音楽

玉置さんの7枚目オリジナルアルバム『GRAND LOVE』。BigloveでもDeeploveでもないGRANDLOVE。壮大なラブソングというよりもささやかな愛を唄った歌が多いアルバムです。まず、カヴァーがカッコいい!岩に腰掛けギターを掲げる玉置さん、最高に渋いです!

1、願い 静かでシンプルだけど、ものすごく綺麗なバラードです。D/F# G A/C# Bm というコード進行を使わせたら玉置さんの右に出る者はいません。D/F#の使い方が素晴らしい。ハ長調でいうとC/Eですが、いろんな曲の要所要所でこの少しベースをずらしたコードが効いてくるのです。”雪割り草、故郷に春を呼んでた”という歌詞も美しいですね。

2、DANCE with MOON まさに月夜の砂漠をらくだと一緒に歩きたくなる様な怪しい曲です。安全地帯的なエロさをメロディに乗せながら、あまりやらしさを感じさせないのは、この頃の玉置さんが非常に乾いていてストイックだったからでしょうか。

3、ルーキー 玉置さんのソロでも有名な一曲。CMでも使われていました。シンプルな演奏とまくしたてる様な歌詞。田園の系譜に乗る応援ソングです。就活中の学生におススメです。

4、GRAND LOVE 仰々しいタイトルですが、壮大なバラードと言う訳ではなく、難解なジャズ?調の曲です、ギターと歌だけで引き込まれる玉置ワールド。

5、RIVER これぞ玉置浩二ソロという感じの懐かしくて優しい曲です。「一緒にいようか、友達だろう」っていうフレーズが好きです。この歌で表現させる玉置さんの寂しさは尋常じゃありません。

6、カモン これもお洒落と難解の間を這ってゆくジャズ調の曲です。ここまで玉置浩二に惚れ込んだら本物です。

7、BELL 無骨なロックです。玉置浩二的な応援ソングの顔をしながら、安全地帯的なエロいエッセンスも隠し持った曲です。

8、RELAX もはや理解不可能な玉置ワールドです。過去も未来もこのアルバムにしかない、ニューミュージックです。

9、ワルツ 今にも消え入りそうな玉置さんの声と、切ないメロディ。

10、フォトグラフ 打って変わって、軽快で明るいポップがここに入ります。低音でも伸びる声をまねしてみると玉置さんがどれだけ上手いのか分かります。この表現力はもはや怪物です。

11、ぼくらは… 『清く正しく美しく』にも伏流するメッセージソングです。メロディよりも歌詞が先に出来た、という感じの強い言葉が並びます。

全体的に、非常に繊細で難解な曲が多いアルバムです。初心者にはお勧めできませんが、DEEPな玉置浩二ファンは一度ははまるアルバムです。安全地帯のキャッチーで怪しい歌、玉置ソロの元気がでる歌、そればかりではない音楽家、玉置浩二の神髄が垣間見えます。