「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

JUNK LAND/玉置浩二

玉置浩二の6枚目のアルバム、もはや伝説の『JUNK LAND』です。玉置さん史上最高のクオリティを誇ると私は思っています。

1太陽さん

パーカッションとオルガンのバランスが絶妙にマッチしてカッコいい。ちょっと民族系の香りがする音楽です。この辺から玉置さんの音楽の志向の幅が爆発的に広がってきたような気がします。

2闇をロマンスにして

ライブでも良く演奏されるし、セルフカバーもされている玉置さんお気に入りの一曲。この曲のリズムも民族系の香りがします。

3NO GAME

遊び心いっぱい下ネタ満載の玉置ワールド。これどういうジャンルの音楽なんだろう??ヒップホップ?レゲエ?脱力系だけど、ギターのカッティングとかパーカッションはカッコいい。

4さよならにGOOD BYE

『闇をロマンスにして』からここまで3部作として聴けます。リズムの取り方、というか太鼓の使い方が、ジャングルとかアフリカとかその辺にルーツを感じます。でもやっぱり玉置浩二流の優しさが伏流しているので耳に馴染みます。

5JUNK LAND

セルフカバーアルバムのタイトルも『JUNK』でしたし、相当思い入れのある曲と思われます。構成が1番、2番とかではなく、サビとそれ以外に分かれています。ガラクタに囲まれた街を失踪していくような重たい空気をまとっているのが序盤。このメロディを聴いているだけですごく不安な気持ちになってきますが、その後大サビに向かって、だんだんと目の前の光景が晴れ渡り光が差し込む様が浮かんできます。最後の最後は、玉置さんの魂のシャウト。これが凄まじい。音楽史に残る名演奏を録音できた奇跡に感謝、何回聴いても鳥肌がたってくる

6ラストショー

打って変わってしんみり聴かせるバラード。盛り上がりは大きくはないけど。とても美しいメロディライン。

7スイスイ

玉置浩二ソロっぽい軽くてださくて、ほこりっぽいポップな歌です。たぶん、玉置さん本人のことを言っている歌詞でしょう。サビの”スイ〜”の音程が絶妙にヘンテコリンでつい笑ってしまう。

8我が愛しのフラッグ

インスト。前作の『フラッグ』と関係があるのか・・・。なんだか懐かしくなる様な曲。

9風にさらわれて

ファンの間で人気の曲です。フォークソングっぽい懐かしさの籠った歌詞ですが、サビの構成は非常に複雑。めちゃくちゃ歌が上手くないと歌えないからこそ、玉置浩二らしさがにじみ出ている曲です。

10CHUCHU

スイスイと並ぶポップな曲。爽快感があり、元気を貰えます。応援歌としての田園と少し方向は似ていますが、こちらの方が少し難解。

11金持ちさんちの貧乏人

レイヒョロレイヒョロから始まりますが、これがめちゃくちゃ上手い。なのに歌詞はなんだか遊び心たっぷり。この辺の玉置さんは#の入った不安定な音程をサビに持ってくる曲が多いです。

12MR.LONELY

ここまで変化球が続いていた所に、直球ど真ん中、王道の中の王道を貫いてくる一曲。私はこの歌のことを”世界で最も素晴らしい曲”の一つと思っています。この一曲だけで、一記事かけるので、また今度触れます。

13おやすみチャチ

感動を引きずりながらインストの曲に入り、冷静さを取り戻しましょう。すんごいギターの音色が綺麗です。そろそろ「すごいボリュームだな、『MR.LONELY』まで聴かせて、まだ続きがあるの」とリスナーはビックリします。

14しあわせのランプ

玉置さんの本の題名になったり、シングル化されたり、セルフカバーしたりと語り継がれている名曲中の名曲。真正直な歌詞と真摯なメロディ。すごく変則的なコード進行の間を全くぶれる事のない玉置さんの歌声。このコントラストが美しすぎる。人生で何が大切なのかを考えさせてくれる。結婚式の歌に最適だと思います。素直に感動して、譜面を観てみたら、転調して全音上がった後、一番盛り上がるところで全音戻していることを知って唖然としたことがあります。なんて綺麗な転調なんだろう。この人の曲作りはもはや神がかっていますね。『MR.LONELY』の後でも全く見劣りしない感動大作です。

玉置浩二ソロアルバムの中で最高傑作と呼び声高い『JUNK LAND』。このアルバムの凄さはいろんなジャンルの音楽を横断し、遊び心を入れ、人を不安にし、最後は人間愛で締める、その物語性にあります。音楽を聴くということは旅をする事に似ていると思わせてくれる名盤です。