「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

アントキノイノチ

ニセモノ

先日、原作を読んで感動した作品が映画化されたので早速観賞。 せっかく映画化したのだから原作と同じ内容にする必要はないのかもしれない。時間の制約もあるし。 でも、この話なら映画化する必要ないんじゃないか、と思うほど、改悪されていた。 まず、遺品整理業でお客さんと関わること、サソウさんの働きぶりに感化されて、心を開き人間として成長する主人公の物語が完全に抜け落ちている。これでは遺品整理業を扱う意味がない。なんの仕事でも良いんじゃないの? 二つ目、ゆきちゃんはいつも明るくニコニコしていて、実は闇を抱えていたっていう設定がゆきちゃんの強さと純粋さを表象していたのに、暗いゆきちゃんではダメな気がする。全然、別人物。そしてラストは全く必要ないと思う。ただお涙頂戴したいだけでしょ。 三つ目、松井との和解が描かれていない。これじゃ、ただ変なやつのせいで人生壊されたってだけじゃん。原作の単純な悪人として描かれているやりかたもちょっと面白くないけど、何も筋道をつけないで終わっちゃって良いのこれ。 普通に面白くない。 観たくなかった。