「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

コクリコ坂から

ニセモノ 最新ジブリ映画、『コクリコ坂から』観てきた。 去年の「借りくらしのアリエッティ」は散々だったので、今回もあんまり観にいくきはしなかったんだけど、ネットでの評判も上々だったので、すぐに行った。 全体的には、まぁまぁ面白い。アリエッティ以上だけど、千と千尋以前ほどの圧倒的なクオリティでもない。 学生の純愛というジャンルだから、耳をすませば、のセルフカバーみたいな感じだろうか。 これ、耳をすませば、で観たことあるな、っていう描写が何個かあったし。 説明不足な点は結構あったかもしれない。カルチュラタンって何のことを指しているのか、途中までよくわかんなかったし、主人公の女の子の名前が「うみ」なのに「める」って呼ばれているのも?って感じがした。 うみはフランス語でla mer だから「める」なのかな、と予想。真相は知らない。 学生運動が盛んな時代設定と聞いていたから、血みどろの戦いなのかと予想していたけど、もっと可愛らしい内容。カルチュラタンの空気感も、夢いっぱいでファンタジック、ジブリの力を感じる。 めるちゃんがすごく冷静で無愛想で隙がないのは、ジブリの新たな境地な気がした。慌てたり、舌を出したり、無邪気に笑ったり、っていう描写がほとんどなかったような気がする。人間味がないっていうと極端だけど、がちがちの優等生という感じ。でも、ナウシカほどの完璧じゃない。(ナウシカは可愛げもあって、母性にあふれていて、隙も用意しているという点においても完全体だったから。) わざと、そういうキャラ設定にしたそうだ。 いまの荒んだ世の中はジブリのファンタジーが必要だ、すごくそう感じる。 僕自身にとっても同じで、出口のないトンネルのような仕事に、一筋の光をさしてくれるのが、ジブリだった。 あぁ、ジブリの世界に住みたい。