「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

鍵泥棒のメソッド

アフタースクールの監督の作品です。映画公開中も面白いと評判でした。最近、イマイチの映画ばかりだったので、確実に面白い映画を見たかったのです。

主人公、桜井武史は好い加減で飽きっぽく何をやっても中途半端な役者志望のフリーター、自殺にも失敗した後、銭湯のタダ券が見つかったので、とりあえず銭湯に行きます。もう一人の主人公、コンドウはプロの殺し屋?、朝一で首尾よく人殺しをすませたので一風呂浴びに銭湯へ、そこで石鹸に足を取られ頭を痛打。意識不明に陥ります。それを見ていた桜井は彼のロッカーの鍵をパクリ、コンドウに成り済ますことに・・・。

桜井のいい加減な人柄とコンドウの完璧すぎる人柄が対照的でそれぞれの交換人生に色んな影響が出てきます。コンドウと恋に落ちる広末の存在が、闇社会ばかりのこの映画に咲くかすみ草のようです。

アフタースクールほどの驚きはないですが、ひとこまひとこまの成り行きが全部面白いです。でも、やっぱり広末涼子の透明感がこの映画の胆になっているかもしれません。あれほど、周囲の空気を浄化してくれる人ってなかなかいません。日本映画界になくてはならない女優ですね。