「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

カッコーの巣の上で

1975年に発表された歴史的名作と名高い映画です。アメリカ映画ベスト100でも20位にランクイン。TSUTAYAに行けば3本くらいは必ず置いてあります。

あらすじ。 刑務所での強制労働を逃れるために精神病の振りをした主人公、マクマーフィーが彼の破天荒な生活によって規制でがんじがらめになっていた他の患者たちに影響を与えていく・・・。

以下、ネタバレ。 全体的に意味不明でした。はっきりいって何が名作なのか全く分からなかった。その原因は何個かありますが、一つ目。主人公が戦おうとしている病院側が悪には見えない。彼らは善意で治療を施しているし、ほとんどの患者は自ら進んで入院しているのです。主人公も警察に捕まった悪人ですし、さらに精神病のふりをするという二重の罪を犯しています。彼が病院という悪に立ち向かうという構図が、すごく釈然としませんでした。でも、それがこの映画の狙いなのかしら・・・。

二つ目、管理体制がずさんすぎる。ちょっとお酒飲ませたら夜間に抜け出せるし、昼までも普通に釣りにでかけられるほどぐだぐだな管理体制の精神病院なのです。いつでも脱走出来たし、現に抜け出していたのです。そんな隙だらけの病院をいざ抜け出そうという時に、看護師が目の前にいるタイミングで行う主人公が全く理解の範囲を超えていました。

三つ目、ラストシーン。これまで病院は善意で動いている機械的な組織として描いていたのに、最後はロボトミー手術を施すほど人格を無視した組織になりました。だったら、初めからもっと残酷な病院として描いていれば、主人公に感情移入できたのに・・・。

ジャックニコルソンの演技は素晴らしい・・・。 でも、全く良い映画ではなかったです。