「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

きみに読む物語

ミスチルのファン会報誌で桜井さんが好きな映画を聞かれて『きみに読む物語』とさらっと答えていたので、見ない訳にはいきません。

きみに読む物語』というくらいなので、映画の中で本(物語)が読まれる形でメインの物語が進みます。本の内容が進むように、読んでいる現実の時間も進んでいく、つまり物語が入れ子構造になっています。

本の中の物語は古き良き田舎のアメリカで繰り広げられる青々とした爽やかな恋物語です。今までもこれからも自分が体験することのできない恋愛を追体験できるようで、心が洗われます。

本の中の物語が90%くらいの尺なのに、タイトルは飽くまでも本の外側の視点なのです。なので、ラストは少し消化不良というか、本の外側の世界をもっと描いても良かったんじゃないかと思ってしまいます。

ただ、青春の恋愛を描いた場面は清々しくて、本当にみとれてしまうほど美しいです。桜井さんがこの映画に感化されて『365日』を作ったいうのも、納得です。