「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

二十四の瞳

日本映画史に残る名作『二十四の瞳』を観ました。小豆島へ旅行行く前だったので、予習でした。

舞台は戦前の小豆島の南東のはしっこの岬にある分校です。そこに若いおなごの先生が東京から赴任してきます。洋服を着て、自転車で登校してくるおなご先生に最初は周りからの眼も冷たく、親御さんからも歓迎されません。(当時の小豆島に洋服を着ている女性などおりません)それでも、先生はいつでも明るく快活なので、みんなの壁も次第に解かれて、12人の生徒は、先生が大好きになるのです。その児童たちが6歳から26歳になるまでの20年間を綴った映画です。

実際に小豆島へ行くと、先生の家から分校がどれだけ遠いのか、とか小学校がどんだけぼろぼろだったのかが感じられて、何十倍も楽しいです。

映画を見ていると、当時の価値観と今の価値観の違いに少し戸惑うところもあります。自分の生徒を励ます時に”他の子達もみんな大変なんだから、あなただけじゃないよ”と言うところとか。でも、いっつも楽しそうなおなご先生と純粋無垢な子供達が桜の木の下を汽車ごっこで駆けていくシーンは、DVDの表紙になっており、忘れられないほど美しい映像でした。

小豆島へ行く方は、この映画を見ていかないと絶対にダメです。 小豆島の歴史を変えた映画です。これがなければ”八日目の蝉”もなかったかもしれません。