「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由

大手メーカーが作らない「B級」iPhoneゲームが売れる50の理由/秀和システム
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なんか自分で儲けられる方法ないだろうかと本屋をぶらぶらしていた時に見つけた一冊。 著者はRuckygamesさんというiPhoneの糞ゲーを量産しまくっているプログラマー。 本職はニートで、片手間にゲームをいやいや作っている、というスタンスで、基本的にやる気の感じられない文章だけど、書き手として非常に優れております。 前書きの、卑屈ッぷりは土屋先生に共通するものがあり、一度立ち読みしてしまうと、そのまま立ち読みが止まらなくなる面白さ(笑)、しかも、薄くてすぐ読めるから、あんまり売り上げは良くないかもしれませんね。 アイデア次第で、簡単なゲームはすぐに作れるけども、儲けようとすると話は別なようです。 0円ならバンバンダウンロードするけど、ほんの70円くらい課金されるだけでも人は渋る、ものらしい・・・。 確かに、自分自身に当てはめてみても、無料アプリしかダウンロードしたことない。なんとなく面白そうだな、くらいでは70円も払ったことない!ちょっと美味しそうだなと思ったお菓子やジュースは、味見などしなくても、ちょっと高くても、買うのに、アプリは70円でも買わない!!!なぜだ!お菓子やジュースは、そこのコンビニでしか出会えないかもしれないというプレミアが付いているけど、アプリは、いつでも、どこでも、気になった時に手に入るから、『今』買う価値が薄い、せいかもしれない。 そう考えると、人がお金を使う時に考えるべきことって、サービスやモノそれ自体の価値は当たり前だけど、『今、ここでしか手に入らない』というプレミアなのかもしれない。案外、購買行動って、そこんとこが決定的に重要なのかもしれない。 本は気になった時に買っておかないと、タイトルも忘れてしまい、もう出会えなくて、なんとなく後悔だけ残るということがあります。 洋服も、ファーストファッションでなければ、一週間もすれば、売り切れてしまうことが多々あります。 だから、『今、ここで買おう』というインセンティブが働く訳です。 でも、アプリってそうじゃない。いつでもどこでも買える、っていうのは、購入者にとっても、販売者にとってもチャンスであると同時にリスクなんですね。 Ruckygamesさんは刺身にタンポポのせるゲームや「ののののの」でゲシュタルト崩壊させるゲームなどを無料アプリとして配布し、名を成したところで、大手ゲームメーカーから共同開発の依頼などが来て、収入を得ているようです。今や、iPhoneアプリ業界はブルーオーシャンではなくレッドオーシャンなのですね。 でも、iPhoneに限らずスマートフォン業界が衰退していくとは考えにくいので、スマホアプリ業界が今後も活況を持続させていくのは容易に想像できます。 それがiPhoneなのかAndroidなのか、はたまた別のOSが市場を席巻するのか、は分からないですけどね。 立ち読みしただけですが、結構勉強になりました。