「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

平原さんちのコンサート クリスマスSpecial

23日、神戸メリケンオリエンタルホテルのコンサートに行ってきました。平原綾香と、プロサックスプレイヤーの父、平原まこととアメリカを拠点に音楽活動をしている姉 aikaの3人が共演するコンサートです。

親子でコンサートするくらいですから、掛け合いも微笑ましく、仲良しなのが伝わってきました。ただ、90分のコンサートなので、平原綾香のソロ歌が3曲だけっていうのが寂しかったです。『Christmas List』 , 『What I am』, 『Jupiter』 だけ。

ソロライブでも毎回毎回度肝を抜かれますが、共演でも彼女の歌声はより際立ちました。お姉さんのaikaさんも相当上手いのです。おそらく数万人に一人くらいの才能をお持ちです。声量もあるし、ビブラートも綺麗、いろんなジャンルを歌い分ける、平原綾香とのハモりは世界で一番上手いんだと思う。でも、その後に、平原綾香が歌うと、一瞬で空気の色が変わるのです。これはどう表現したら良いのだろう。

声の高さ、長さは同じでも、深みや厚みが違うとでも言うのでしょうか。つまり声の体積が圧倒的に大きい。普通の人は線でメロディをなぞる。線を上手くなぞれない人を音痴と言う。ボイストレーナーとか歌の先生なんかはメロディをなぞるのがむちゃくちゃ上手いのです。思った通りに高さや長さをコントロールして、ビブラートの振動数なんかも意識的に変化をつけられる。それでも、彼らはプロの歌手になれなかった、なぜか。無理矢理説明をつけようとすると、体積が足りなかった、と言えるのかもしれません。

人の心を動かすには、声に深みと厚みが必要なのです。というか、何か分からないけど感動する歌声を深みがある、厚みがある、と名付けただけですが・・・。

ともかくaikaさんは数万人に一人の歌い手だと思いますが、平原綾香は数億人に一人の歌い手なのだと思い知らされました。

特にこのライブ、『What I am』を歌う姿は鬼が宿った様でした。ここまでの歌い手を私は他に知りません。同じ時代に生きられたことに感謝です。一生、コンサート行きます。