「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

ローンの話

先日、工務店のセミナーに行ってきました。無添加住宅を一度目にした時から、忘れられなくて、いつか建てたいと夢見ています。

土地探しのコツ、ローンの話、家の建て方、の3部構成でした。土地探し、家の建て方もそれなりに勉強になったのですが、一番衝撃だったのが、ローンの話です。

話の内容が衝撃的だったのではなく、セミナーに参加している他の家族が仕組みを全く理解できていないことにビックリしたのです。一戸建て購入を検討している層なので、小さい子持ちの30前半〜40台が大かったのですが、変動金利と固定金利の特徴すら理解できていませんでした。

たぶん銀行員が”変動金利の方が安いんで変動金利にした方がいいですよ”と言ったら、”はいそうですか”といって何の吟味もしないまま、印鑑を押す事でしょう。

講師の方が、”返済を繰り上げたら、その分だけ元金が減りますので、そこにかかるはずだった金利がまるまる減ります”と説明したら、”え!すごい得じゃないですか!みんなそうすれば良いのに!”と喝采する始末です。

得じゃねぇよ!むしろ金を借りるってことは、その得だと思った分だけ余分に払うってことなんだってば!だから、借入額は少ないにこしたことはないの!

世の中の人は、こんなに話が分からないモノかとビックリしているところで、この本を読みました。

ある夫婦が脱サラしてカフェを営むお話なのですが、独立もして、マンションまで購入しているのに何もお金の事が分かってなくてビックリしました。なんで、こんなに無知なのに、こんなに大冒険に出られるのだろう。 みんな、こんなもんか・・・?

こうやって無理して、収入に見合わないローンを銀行に組まされた人達はどうなるんだろう。低金利時代はなんとかやっていけるかもだけど、自分の金利計算も出来ない人達は、金利が上昇してきた時に、ようやく自分がどんなリスクを背負ってきたか気づくのでしょうか。

ここでメモ、金利計算の仕方。

※利子=月利率 年利3%なら、1+0.03/12です。

1ヶ月後の残高=借り入れ総額利子-月返済額 2ヶ月後の残高=1ヶ月後の残高利子-月返済額=(借り入れ総額利子2-利子月返済額)-月返済額 3ヶ月後の残高=2ヶ月後の残高利子-月返済額=(借り入れ総額利子3-利子2月返済額-利子月返済額)-月返済額

つまりNヶ月後の残高=借り入れ総額利子N-利子N-1月返済額-利子N-2月返済額....-月返済額 =借り入れ総額利子N- (利子N-1月返済額+利子N-2月返済額....+月返済額)

カッコの中は等比数列の和ですね。初項a=月返済額、公費r=利子 ですので、等比数列の和の公式a(1-rn)/1-rを当てはめれば

Nヶ月後の残高=借り入れ総額*利子N-月返済額(1-利子n)/1-利子

が成り立ちます。この式が分かっていると便利です。N回払いで完済とするとN=0として、金利を入れれば、月返済額がいくらになるのかシミュレーション出来ます。もちろん金利の総額も分かります。35年ローンならN=12*35=420になります。意識が遠くなりそうですね。繰り上げ返済するということは、その後かかってくる複利の部分が全部吹き飛ぶことになります。一回目で払えば、月金利420の威力です。35年がどれだけ凄まじいかというと、金利が年3%でも、100万円が281万円になるということです。だから、先に10万円返しておけば、35年先に金利18.1万円を払わなくて済み、あの家族風に言うと”得”な訳です。借入額は少ない方が良いですね。