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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

ベッキー不倫騒動の恐ろしさについて

コラム

世間の関心はもうSMAPの解散の話題に移行してしまったけれど、ベッキー不倫事件について、今更思ったことを書きます。

人を好きになってしまうということは立場・世間体・理屈・論理を超えた情動なので、誰も責められないと思っています。妻帯者を好きになってしまうこともあるでしょう。家で寝ている旦那よりも目の前の同僚がカッコよく見えてくることもあるでしょう。あなたもわたしも他人事ではない。

でも、好きになった後、クリスマスを一緒にホテルで過ごしたり、年末年始にご両親に挨拶にいくことの是非は議論の余地があると思います。それは立場・世間体・理屈・論理で説明されなければならない世界だから。”自分の感情”だけで完結する行為ではなくて”他者の世界”を巻き込む行為だから。

もしも会見でそこの部分を「好きになってしまったから一緒に過ごしました」と説明したら、「お前は猿か、妻やスポンサーのことをもっと考えろ」と批判されたでしょう。今回みたいに「ただの友達です」と弁明しても、「クリスマス一緒にホテルで過ごすのが友達なら、友達のハードル高すぎるわ!ドレミファドンを見習え!」とツッコミを受けることになります。たぶん正解は「結婚を超えた魂の繋がりです。誰も我々ニハチカヅケナイ」と言って世俗を超えた神学論に持ち込むか、「完全な他人です。むしろ嫌いです。嫌いな人とクリスマスを一緒に過ごす修行です」と言ってぶっ飛んだキャラに持ち込む以外になかったのです。(結局CM契約は切れてたでしょうが)

私が気になるのは、この情報のリーク元です。LINEのトーク画像や、ふたりの写真を週刊文春に売った人間がこの世にいる、ということが気になるのです。この情報を発信した人は、不倫が公になることで川谷絵音の楽曲が薄っぺらくなり、イベントがキャンセルされ、今後の輝かしいキャリアに大きな影響を及ぼすことを当然分かっていたはず。ベッキーにいたっては、ポジティブ清廉キャラから転落し、テレビのレギュラーもCM契約も次々と打ち切られるであろうことは予想できたはず。これは何百・何千人という人に影響し、何千・何億円もの損害が見込まれるお話です。かなりの人たちを不幸のどん底に陥れる大事業です。

にもかからず、それをやった人間がいるというのが信じられない。彼か彼女をこんな行動に駆り立てたモノは何だ?嫉妬か?金か?

こんなことをしてその人は幸せになったのだろうか。その人の幸せ量と関係者の不幸量の総和はプラスマイナスゼロになっているのだろうか。絶対、不幸量の方が多いと思う。

「あいつが幸せになるくらいなら、世間全体を不幸に陥れても構わない」という感情が人間に備わっているということが恐ろしい。みんながみんなその感情に負けていたら、世界は地獄と化すでしょう。極端な例だけど、核の抑止力も機能しなくなるもんね。

「不倫を責めるな」とか「誰も悪くない」とか言いたいんじゃない。「目には目を歯には歯を」とあるように、それ相応の復讐というものがあるのだ。今回はどう考えてもやり過ぎだ。当事者同士でひっそりを金銭のやり取りで決着をつけるべきだったと思う。

そんな状況判断も許さぬほど、憎悪を抱えた人間がいることが悲しく、恐ろしいのです。