「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

『会社説明会にて高学歴な・・・」について

http://anond.hatelabo.jp/20130217115253 これの記事を書いた方は非常に親切で、心の広い方である、と皆様感じてらっしゃるようですが、僕はこういう記事を読むと、なんだか胸が苦しくなります。

なぜかと言うと、「自分だってそうだっただろ」と思ってしまうから。自分だって学生のとき、論理性もコミュ力もなかったんじゃないの?というか学校内での論理性やコミュ力と会社でのそれは違うから、無いのは当たり前なんだよ、きっと。学生をみて「こいつ論理力ねぇなぁ、仕事で使えんのかな」と思ってしまう社会人のあなたはきっと大学生のコンパ行ったら「こいつマジ空気よめねぇ、面白くねぇ、早く帰んねぇかな」と思われることでしょう。生きてる世界が違うんだから、ルールが違うの!だから、こっちのルールで採点して、もっとしっかりしろよって言うよりも、こっちの社会に来たら「教えてあげるので心配いりませんよ」と言ってあげられるのが大人というものだ。

あと、業界研究の質問もすごく意地悪だ。会社選びなんて、OBにあってみたらすごく魅力的な人だった、というだけで十分だ。全員に会って、彼らの健康チェックして、心理テストして、給与聞いて、仕事内容聞いて、財務内容分析して、社長に経営方針聞いて、論理的に会社を選べというのか?そんなこと、それこそ論理上は可能だけど、事実上無理だ!大学生は勉強、恋、バイト、に忙しい。人生を楽しまなければいけない、という大きなプレッシャーの中で生活しているのだ。輝いている先輩一人に会えた、それだけで十分だ。そういう貴方は、どうやって会社を選んだのか。

パナソニック」と聞いて、「経営状態悪いけど良いの?」という反応も社会人として危うい感性だと思う。経営状態悪くても、日本の雇用と産業を支えている最も影響力のある会社の1つだ。松下幸之助の経営哲学に感動して、ここの再起に一生を捧げたいという気概を持って学生が答えたのかもしれない。今までの彼の人生でパナソニック製品が決定的にポジティブな効果を与えてくれたのかもしれない。そんな気概をもって学生が答えたのなら、この社会人のリアクションはものすごく暢気で軽薄だ。

「関西で働きたくて」と聞いて「東南アジアの工場で勤務する人多いけれどいいの?」という反応は社員一人に会って、その会社の社風を全て判断するのは非論理的だと先ほど言っていた人の言葉とは思えない。サンプル数大丈夫か?

自分事を棚に上げて、超上から目線で学生を選別して、勝手に暗澹たる気持ちになる社会人が人事担当者の中にいる、という事実が私を暗澹たる気持ちにさせたのでした。

と、書いた後、再度、読み返したら、ちゃんとブーメラン理論だったことを認めていました。 やっぱり優しい人ね。