「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

アフリカ 苦悩する大陸

アフリカ 苦悩する大陸/東洋経済新報社
¥2,310
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なぜアフリカが発展しないのかシリーズ2冊目。 前冊の『貧困の光景』が人間の生活に焦点をあてたものとすると、この本は政治経済のシステムの欠陥を俯瞰的に考察したもの。 なぜ、この国のこの政治はこんな問題を抱えているのかを歴史から紐解く感じ。 アフリカの貧困がなくならないのは私腹を肥やし続ける政治家のせいである、というロジックは分かったんだけど、なぜ、それがここまで徹底的に搾取できる構造になっていて、屋根のないところに寝泊まりしなければならない人を作り出すほど貧困なのか、がこの視座からは分からない。 地を這って、貧困の地獄から一人でも命を救いたい、という熱意から書かれた本ではなく、涼しい冷房の効いた首都のホテルから政治家や官僚の汚職がリークされるのを待って書きました、という印象が残った。