「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

アミダサマ

アミダサマ (新潮文庫)/沼田 まほかる
¥620
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まほかる、2作目。前作が面白かったから買ったのではなく、2冊同時購入したのである。 非常に巧い作家だと関心する。他ではあまり使われない描写や単語が多く、それが独特のまほかるワールドを作り出しているのだろう。 前作同様「なんだかよくわからないけれども人を惹きつける女」を中心に物語が進む。 キーになるのははタイトルからも分かる通り、仏教的な世界観。専門外なので、良く判らないところが多く、腑に落ちない点も多々あった・・・。 相変わらず気持ち悪い。お婆さんが性的な行動を取る箇所は、汚すぎて吐き気がした。ここが自分の弱点だな・・・。 サスペンスと恋愛が絡み合って、良く考え抜いた作品なんだろうけど、サスペンスが霊的要素に依存し過ぎていて、「なんだかよくわからないものがある」という前提で構築される世界観は、あまり共鳴出来なかった。 なんだかよくわからないものがない、とは言わないけど、「そうではない気がする」という感覚もぬぐえなかったのである。 人を選ぶ作品である。 あまりオススメはしない。