「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

狐火の家

狐火の家 (角川文庫)/貴志 祐介
¥700
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『硝子のハンマー』から始まった防犯コンサルタント件泥棒の榎本と美人弁護士純子のコンビが3つの密室殺人に挑む短編集。 ・狐火の家 築100年の家で起きた密室殺人。扉の前には農作業をしていた女性がおり、出入りはない。侵入脱出経路は1回の窓しかないが、ぬかるんだ裏庭には足跡が残っていない!という正統派密室殺人事件。 トリックは真新しいモノは無く、なんだか拍子抜けしてしまった。 ・黒い牙 愛蜘蛛家の男が蜘蛛の毒で亡くなったが警察では事故死と判定。ひょんことから残された蜘蛛達の係争に巻き込まれた純子が、自己の不自然な点に気づく・・・。毒蜘蛛密室殺人、密室状態なのはまさかの毒蜘蛛。どうやって毒蜘蛛は密室から姿を消し、飼い主を襲ったのか・・・・。異色の密室殺人事件。蜘蛛の描写は生生しくて、グロくて、面白い。こういう気持ち悪い話はゾクゾクするね・ ・盤端の迷宮 プロ棋士がホテルの密室で殺された。正統派殺人事件。ダークゾーンで見えた将棋界への造詣の深さがここでも表れている。素人には凄さが分からないけど、将棋小説というジャンルだってあり得るんだろうなー ・犬のみぞ知る Dog knows 変てこな劇団の代表が殺された・・・・番犬がいたから密室殺人??脱力系の変てこワールド。こういう世界観も面白いね。 全体的に気軽に楽しめるエンターテインメント作品。 続編も期待。