「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

エージェント6

エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)/トム・ロブ スミス
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本の更新をするのは久しぶりだ。というのも、この上下巻にかなり時間を割いたからだ。 チャイルド44、グラーグ57、の続編、孤高の武人、レオ・デミドフの完結編である。 チャイルド44を読んだのは、もう5年くらい前だろうか。こんなに面白い本あるだろうか、というくらい面白かった。ソ連が抱えていた悪夢と矛盾も勉強になったし、アクションシーンの描写が見事で映画をみているような臨場感があった。自らの悪行に目をそむけずに、愛を実現しようとするラストも見事だった。 その感動を引きずりながらの、グラーグ57。アクションシーンがあちらこちらに描かれているのだけれど、急いで読み過ぎてか、何が行われているのか全く分からないまま終わってしまった記憶がある。 はっきり言って、面白くなかったけど、チャイルド44の感動があるので、完結編を読まないわけにはいかない。 レオに申し訳ない。と思い、読んだ。 文章は相変わらず、ぶつ切り、倒置法で読みやすい。描写も分かりやすい。でも、内容が冗長過ぎる。何てことない話がまるまる上巻続く。チャイルド44のあの残虐性と臨場感はどこへやら・・・。上巻の最後に事件が起るけど、読者からみると、あんまり大したことじゃないような気がしてしまう・・・・。もっと国ぐるみの大事件が起ると思ったのに、結構個人的な事件におさまってしまった。作者としては、まさしくこの個人的な愛の物語を描きたかったのは分かる。あの精悍だったレオがボロボロになってまで、愛を成し遂げる様は、美しすぎるほどのラブストーリーと言って良いかもしれない。でも、こういうのをチャイルド44シリーズに求めていなかった僕としては、はっきり言ってつまらなかった。最後に行きつく真相もお粗末過ぎる。真相って言うか・・・もう初めからそう言ってたじゃねぇかよ、っていう・・・。 面白くないので、読んでいるとすぐに眠ってしまって、結果3週間ほど時間を使ってしまった。 次はもっと面白い本を読みたい。