「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

熱帯夜

熱帯夜 (角川ホラー文庫)/曽根 圭介
¥620
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『鼻』の衝撃が忘れられず、早速、曽根圭介2冊目に手を出した。 熱帯夜 友人夫婦の別荘に遊びに来た男の話。連続殺人事件の犯人が捕まるニュースと、3人と借金取りのやり取り、仕事に疲れたOL.それぞれの思いが交錯する、曽根ワールド全開。ちゃんと仕掛けが張られて、読者は完全に騙される。巧い!
あげくの果て 老人が増えすぎた世界で、老人が検査を受けて、国の勤めのために消えていく。 それに抵抗する勢力と推し進めようとする勢力の争い。 巻き込まれる僕。 世界設定は面白いけど、ストーリーは普通かなぁ
最後の言い訳 ゾンビのお話。ゾンビものはよくあるけど、理性を残したゾンビという設定が面白い。視点がころころ切り替わる、時間や主体が違い、とても同じ世界の話とは思えないけど、最後にはやっぱり繋がる。 時々の時勢を伝えるニュースが、人間目線からゾンビ目線に変わる瞬間は鳥肌が立った。 まさに最後の言い訳、読後感は最悪だけど、面白いなぁ。 鼻ほどではないけど、よくできた短編集。