「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

姉飼

姉飼 (角川ホラー文庫)/遠藤 徹
¥460
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どストライクのエログロカルト小説! もう書き出しからの描写が素晴らしい! 串刺しにされている姉、粘膜のように暴れだす髪、肉厚の唇の中の乱杭歯・・・ ようこんなもの想像するなー。 もう設定だけで十分。姉という存在を思いついたことと、その字をあてがったというだけで天才的センスを感じることができる。だから、ストーリーはどうでもいいのである。 はっきり言って、流れとかオチとか考えると、対してひねってないし、面白くもないんだけど、姉の描写が読んでいるだけで、ぞっとして、興奮して、卒倒しそうになる。 世界観だけでも100点なのだ。 残酷すぎて美しい、エロティックホラーの傑作だ。 他には キューブガールズ まぁ、設定はありがちかも ジャングルジム  ある意味新しい世界、ジャングルジムが人格を持ち、性行為をするという設定 妹の島 よくわからん 読み応えがあるのは『姉飼』だけだけど、それだけで十分お腹いっぱい。 一つだけおしいのは解説に大槻ケンヂを選らんだこと。 ホラー文庫の解説はどれも明晰で痛快で奇知に富んでいるのだけども、この解説は最低だった。 姉飼を引き立たせる洞察ひとつもなし。 0点。