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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

占星術殺人事件/島田荘司

小説

謎解きしようとする読者はバッター。作者はピッチャー。いくつかの見せ球を混ぜながらも、全てストレートで最後は空振り三振を取りにくる、そんな正統派ミステリーです。

いろんな情報が出てくる。登場人物もわんさか出てきて、平凡な私の頭では、何が問題で、何が問題でないのかも分からなくなってくる。語り手・石岡氏の思考をなぞりながら「もしかしたら、外部犯かもなー、それぞれ犯人は違うんだろーなー」となーんとなく事件が解決されるのを待つばかり。

ところが解決編で待っている真実は、とてつもない破壊力を持っています。私では、何回生まれ変わっても絶対解けなかったであろうトリックです。「そして誰もいなくなった」クラスの衝撃が待っています。面白い本を読みたいあなたにぜひオススメです。