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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

イニシエーション・ラブ/乾くるみ

小説

ラスト二行で世界がひっくり返る驚愕のラブストリーというお触れで、大きな期待を抱き読み始めました。3時間もあれば、読み終わる、とても読みやすい。社会人になってから遠距離恋愛、お金を節約するために疲れ果てて、会ってもケンカばかりの日々、なんて非常にリアルです。自分のことを描かれているのかと思いました。

そして、衝撃のラスト・・・ですが。これは・・・分かるよ。騙されないよ。ヒント与えすぎだよ。ヒントは何十箇所もあって、そのうち2つも気づけば、オチは想像がつきます。私は4、5個はわかったのですが、読み返してみるとその何倍もヒントが隠されてて・・・そこは負けた・・・と思いました。

読み方はいろいろ。素直に読んで最後に驚かされるも良し。疑いの眼差しを向けて、何個伏線を発見できるか競っても良し。

映画版のヒロインが前田敦子ということで、全然魅力的に感じられなかったのですが、ラストを知ると、素晴らしい配役だったなと感心すると思います。

非常によくできた小説です。自信を持っておすすめできます。