「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

○に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな/鎌田實

心が弱っている時に、こういう本は癒されます。一杯の温かいスープの様な新書です。 鎌田實さんという方は諏訪中央病院の名誉院長を務めている方で、数々のベストセラーを生み出したコラムニストでもあるようです。風貌も仙人のようで親しみやすいし、文章も軽やかで読みやすい、自筆の文字も載っているのですが、これだけで飯が食えるんじゃないかというくらい味があって素敵です。

そんな鎌田さんが今、世の中に言いたいこと。○や×だけじゃなくてその間に無限にある△でもいいじゃない?答えじゃなくて「別解」を探そうよ、というメッセージです。

心が安らかになるほっこりしたエピソードの中で特に強調されてたのが、減塩、魚、野菜、海藻、キノコ、発酵食品、運動!これで元気に生きられるとのこと。

長寿日本一の県は今、長野県らしいのですが、その理由が上記の摂生した食生活に加え、小規模農家が多いことを挙げていました。つまり、高齢になっても身体を動かして働いているのです。働くのをやめると人間、一気に年を取り、身体が弱り、早死にするのです。もしTPPによって大規模型農家しか生き残れなくなったら、ご高齢の農家が続けられなくなり、日本人の寿命が縮まるんじゃないか、と少し心配になりました。