「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

データ・サイエンティストに学ぶ「分析力」

今流行のデータサイエンティスト、ビッグデータに関するビジネス書です。実際のアメリカの企業が、どんな情報をどんな風に分析して、どんなアクションをしたか、ということが細かく説明されている良書です。『統計学が最高の学問である』は最低の駄本でしたが、こちらはかなり実践的でオススメです。

とりあえず、流行のビッグデータを手当たり次第集めてみたけども、どういう切り口で分析して、どんな行動に移せば良いか分からない、と悩んでいる会社はきっと多いはずです。(大企業なんてみんなそんなもんでしょう)。そんな会社の担当者の方はこれを読めば、自社がどう進んだら良いのか、何かヒントを得られると思います。

かく言う私もこの本に触発されて、会社にある提言をしました。今のうちの会社の営業部門は、ファンダメンタルズから需要を予測して(しかも、すんごくいい加減に)、その内、シェアが20%くらいだから、売上げはいくらになります、と計算しているだけなのです。営業部門なのに、どの客にどう売り込むかという話が全く出てこない、売れるのを受動的に観測しているだけのグループなのです。シェアをどうやって上げるか、なんて全く議論にならないのです。

この本の中に、どんな客がどれくらい購買力があって、市場にどれくらい金脈があるのか、分析してから、そこを集中的に販売促進していくべき、と書かれており、誠に納得したのです。丁度、タイミング良く、若手によるマーケティング分析会議が開催され、この話をしました。『お前らはアホか』と、『需要を分析して受動的に売上げを観測して、何の存在意義があんだ、どの客にどう売り込むべきか、考えるためのデータを用意してこい』、と。すると営業部の回答はこうです『実際にどう売るか、は現地の代理店がやっているから本社部門は口出し出来ない』ですって…。もう馬鹿かとアホかと。じゃあ、始めから彼らに存在意義はないのね、という結論です。

うちのようなアホ会社には全く使えないですが、本の内容は素晴らしいです。どうやってビッグデータを扱って、どうやって利益を最大化するか、を真剣に考える気概のある会社にはぜひおススメです。