「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

サッカーW杯ポーランド戦の罪

サッカー全然詳しくないし、興味もないんですけど、世の中で流行ってる話題に乗っからないと生きづらいってことが32歳にしてようやく分かってきたので、今回のW杯は頑張ってみようとしてるんですよ。

 

そしたら、先日の日本対ポーランド戦。ラストのパス回しに関して、世界中から狡猾とか卑怯とか批判されているけど、日本のテレビで解説してる人は、これが勝負の世界とか、戦術の勝利とか、日本の成長を見たとかみんな擁護してるんですよね。

 

でも俺思うんだけど、サッカーW杯ってエンターテイメントだよね。資源の奪い合いとか、人命を賭して闘っているわけじゃないよね。努力が身を結ぶ瞬間とか、超人的な技量とか、贔屓にしているチームが勝利したり、そういうのをみて楽しむのが唯一の目的だよね。そうだよね。楽しむことだけが目的だよね。

 

だったら、あのパス回しは日本チームもポーランドチームも観客も視聴者も全員がクソつまんないと感じた瞬間に失敗だと思うんだ。クソつまんなかったでしょ、みんな。ポーランドだってもっと攻めたかったし。日本だって実力を試したかったし、視聴者も最後まで勝負を見たかったよね。あれを許していたら、W杯の唯一の目的が破棄されてしまって、参加していた人たち、見ていた人たちの思いが一気に冷めちゃうのよ。あれ俺なんでこんなことしてたんだっけって。負けても良いのか、じゃあなんで応援してたんだろ、なんで球を蹴って喜んでんだろって。究極、勝ち負けなんてどうでも良いのよ、スポーツなんて。勝ったら嬉しい、負けたら悔しい、それだけ。負けることで命取られることもないし、勝つことで世界を征服できるわけでもないの。ただ興奮と熱狂を体感できる、それだけなの。それだけが目的。その条件だけに同意署名して、世界中のチームがロシアでサッカーの試合を始めたわけ。

 

だからさ、勝負を捨てたら終わりなのよ。その瞬間にクソ退屈な日常が熱狂を奪ってしまうのよ。あのパス回しの時間は世界中を退屈の暗闇に貶めた、罪深き行為だと思う。そっか、別に本気でぶつからなくても良いのか、そんなに熱く勝利を求める必要がないのか、とみんなが思ってしまった。もうサッカーする意味さえない。本気でサッカーしないなら、なんでW杯に出たの?何がしたかったの?パス回し?これでサッカーに熱狂する人もサッカーを始めようとする人も減ると思う。サッカーを好きになろうと思ってた俺の思いが冷めたのが何よりの証拠だ。