「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

恐怖小説キリカ

恐怖小説 キリカ

恐怖小説 キリカ

澤村伊智の最新作。
貴志祐介の紹介文さえ、この本の構成要素のひとつである、という不思議な小説です。


サイコホラーは「理解不能」だから怖いんですが、今回の場合は絶対サイコじゃない人がサイコってことになっているので、うそっぽい。というか、まぁ小説なんて全部嘘なんだけど、現実味を加えようとすればするほどうそっぽくなって、うそっぽくなればなるほど怖くなくなるけど、現実味がないと怖くない話になっちゃってるので、構造的に怖く成りえないという、可哀そうな小説です。

心霊系の怖い話をもっと書いてほしいですね。