「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

一気読み必死『往復書簡 初恋と不倫』 坂元裕二

久しぶりの読書記録です。激動の一ヶ月間だったので本を読むどころではなかった、というのと「こんなに本を読んでるのにお前は何を勉強してたんだ」という父親からのするどいツッコミを受けて、少し本から遠ざかっているという事情もあります。

小説は異なる人生を追体験出来るとか言っておきながら、めちゃくちゃな失敗をしでかしているわけですから、ホント自分のこととなると経験してみないとわからないもんですね。今思うと、私の結婚生活って小林泰三のどっちが大事?と同じ状況でしたからね。

まぁ、その話は置いておいて。


往復書簡 初恋と不倫

往復書簡 初恋と不倫

ドラマ『カルテット』が私の人生で最も素晴らしいドラマの一つとなりました。『やまとなでしこ』と双璧をなす伝説のドラマです。『カルテット』の脚本を書いたのが、坂元裕二

この本は坂元裕二の舞台で使われた物語です。物語と言っても、男と女の手紙?メール?のやりとりが延々と続いていくだけ。風景描写もない。登場人物もまた聞きでしか増えない。とってもシンプルな構成なんだけども、さすが天才、坂元裕二。読ませる読ませる。一気読み。

ただの会話なのに。すごく切ない。

すごく短い文章なのに。胸のざわつきが抑えれらない。


最高に刺さった言葉。

悲しみを伝えることって、暴力のひとつのだと思います。

話すと楽になるというのは、悲しみを背負ってもらっているからなのかもしれません。逆に考えると、悲しみを伝えられたら、その分だけその人の助けになっていると言えるのかもしれません。