「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

上司1年生の教科書 自分の頭で考えて動く部下の育て方 「指示待ち人間」はなぜ生れるのか? 篠原信

4月から私の部署に新人が入ることになり、私が教育担当になると通知がありました。私自身、いままでに3社で教育を受けたことがありますが、自分が誰かを教育した経験はありません。自分が教育する立場になった時、どんなことを意識して教育すべきなのか知りたくてこの本を読みました。教育担当であって、上司ではないのですが、まぁ8年の上なら上司みたいなもんでしょう。

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書

自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書


配属1日目〜3年目までの間で気をつけるべきこと、意識することが丁寧に説明された良書です。みんながみんな、こんな上司だったら素晴らしい職場だろうと思います。


しかし。困ったことに私がいま担当しているプロジェクトは社内ベンチャーみたいなもので、「誰も何をやったら良いか分からない」仕事なのです。もともと仕事の型があって、上司が正解を知っていて、それを部下に身につけさせるというプロセスがありません。だって「何」をするかも都度変わるんだから。「どうやるか」もやってみないと分からないのだから。私が「何」を「どうするか」決めることはできますが、部下がその通りに実行しても「成果」が出るかどうかは私自身わかっていないのです。上司である私は部下のプロセスを評価するしかないのかもしれません。ただ間違ったことを間違ったやり方で実践して成果が出なかったのに上司が高評価する、というのも会社としておかしい気がします。そんな会社潰れますよ。だって、同じことやってはいけないのだから、ノウハウの蓄積になっていないのだから。


上司になるということは部下として仕事を習うことと同等に大変なことだなと思います。本当は私と一緒に「何をどうするのが正解なのか」を考えてくれるおじさんとチームを組みたかったのですが、会社の采配なので仕方がありません。私が「何をどうするか」を考えて、より汎用性が高く、単独のタスクとして成果がわかりやすいものを中心に新人に任せていくしかないですね。



私自身、勝手に企画を立てて、勝手に社内ベンチャーを始めた人間なので、上司にとっては「自分の頭で考えて動く部下」にあたると思います。でも、私が優秀だとか、そんなことは全くありません。むしろ劣等社員だと思います。自分みたいな部下は持ちたくないですし。だって自分からやろうとした事は本気でやるけど、上から降ってきた仕事はすごくいい加減だから。こういう人はやりたいことがみつかるまでは給料の与え損です。

会社には「上から言われた事をきちっとやる人間」と「自分でやりたい事を作り出す人間」両方必要なのだと思います。後者にとっては前者の部下が欲しいし、前者にとっては後者が必要なのです。全員が前者でも、全員が後者でも、ダメなのだと思います。