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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

人生で大切なことは全て『オデッセイ』が教えてくれた

映画

映画『オデッセイ』を観ました。
火星への有人探索が行われている世界で、宇宙飛行士が一人火星に取り残されてしまいます。
地球の叡智を結集して、彼を救出するお話です。

宇宙飛行士にはもう駄目かもしれない、という状況が度々訪れます。ヘルメットにヒビが入りましたこのままでは死にます。食糧が底をつきましたこのままでは死にます。宇宙船が損傷しました死にます。みたいな。まさに死が日常茶飯事。ちょっとそこの死。ちょっとそこのスーパーくらいの手軽さ。

本当は怖い家庭の医学でも、死は日常茶飯事です。便秘ですか、放っておくと死にます。咳が出ますね、死ぬかもしれませんよ。ほくろがありますね、死にます、等。我々にとっても死は日常茶飯事です。

そんな世の中だからこそ、宇宙飛行士も我々もユーモアを忘れてはいけません。最後に何か言いたいことはあるか?と聞かれても彼ら宇宙飛行士は恋人に愛を告げるでもなく、両親にマジ感謝するでもなく「とにかく船長の音楽の趣味は最低だ!」とか「あの時のあいつの屁は最高に臭かった」とかディスって終わり。どんな状況下でもそれくらい軽い気持ちで考えた方が意外と問題は解決するのかもしれません。絶望的な状況の中でも、ユーモアをどんどん日常に取り入れていきましょう。


「え?いきなり人の家に泊まるなんて。。そんな気なかったし。まだ早いわ。」
「OK。それじゃあこの家の名義を書き換えて君の家にしたら良い。登記簿はこれだ。ほらサインしておくれ。今日からこの家の主は君だ!」

「あなたは首です。明日から会社に来ないでください。」
「Wonderful!俺も会社には来たくなかったんだ。需要と供給の一致!神の見えざる手ってやつだ。いわゆる最高ってやつだ!」

「ガンが全身に転移しています。余命半年です。」
「そんなことより、あんた昨日にんにく食べて、今朝歯を磨かなかったろ。にんにく臭が全身に転移してるぜ?」

「妻を誘拐した。今すぐ1億円用意しないと殺す」
「最近デートに連れ出してくれといって聞かなかったんだ。代わりに恋人役を引き受けてくれて恩に着るよ。1億円じゃ安いくらいだ。なにせ彼女には3億円の生命保険をかけているんだからね。」

「隕石が地球にぶつかります。あと3週間で地球は滅亡します。」
「何?3週間もあるのか!?あと3週間もこんな下らない地球人と過ごせってのか!カップケーキはあと3日分しかないってのに!」

みたいなね。まぁ何も解決しないんだけどね。





もう一つ話は変わって、宇宙と言う極限状態の中の生活を観察すると、人間に最低限必要なものが何なのかがよく分かってきます。当然、食事。それと、運動。これは全動物に共通だと思います。

人間を他の動物とわかつもの、それは上記に挙げたジョークを楽しめるかという点とあともう一つあります。




それは







音楽です。





映画の中で宇宙飛行士は常に音楽に囲まれて生活をしています。
音楽は生きる上で食事・運動と同じくらい必須のモノなんだと思います。
それがどんなにダサくて退屈な音楽でもね。



手の込んだ作品である必要もない。
鼻歌でも良いし、空き缶を叩くだけでも良い。


人間と動物を分かつものとして音楽を取り入れていると言ったけれども、
実は、逆に人間が動物に近づくために音楽があるのではないかとも思うのです。

音楽に触れている時、理性が消失し、意識が遠のく瞬間がある。
それが感動であり、至高体験であり生きる意味だとすら思う。

No Music, No Lifeなのではない。音楽がなければ人生が成り立たないのではない。
音楽がない人生などつまらない?いやいや逆だ。

No Life No Musicなのだ。まず音楽がある。
音楽がなくなると困るから人生があるのだ。


種明かしをすると、それは音楽でなくてもいいのです。ダンスでも文学でも仕事でも良い。何でも良い。とにかく、やり続けた先に感動が、至高が、生きる意味がある。

きっと仕事をしていくと、意識を失いそうなほどの感動を得る瞬間があるはずだ。会社のため?生活のため?いや、感動を求めて僕らは仕事をしているのだ。

『オデッセイ』を見てそんなことを思った。
彼らのチームワークを見ていてそんなことを教えられました。
そして今、仕事中にこのブログを書いています。

仕事中にこんなことをしていて感動があるのか?
至高体験にめぐり逢えるのか?
だめだ、ちゃんと仕事しましょう。