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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

私が出会った教師

最近、イジメの問題や、変な教師の話題をよく聞くので、私も便乗しようと思います。

中2の時にクラスで起きた『事件』→学校や親への適切な抗議と解決するまでの実に見事な流れが話題に - Togetterまとめ

会社ではよくこういう人いるよね。自分の傷を浅くするために隠蔽しようとする人。気づいたら自分もそうなっているかもしれない。

2016/03/12 11:08



もう10年くらい間の話ですが、大学に入学して驚いたことがあります。
それは、かなりの割合で「教師になりたい」という人がいたこと。
うちの大学は教育学部がなかったので、教職課程をとって中学か高校の社会だか英語だかの先生になるしかなかったのですが。それでも希望者がわんさかいました。

大学に入ったばかりのタイミングで4年後のことを見通した時に、一応教職課程をとっておくというのが今できる最善の選択と考えた人が多かっただけかもしれない。結果的に、教師になりたい、と言いだした人の1割も教師になっていないし、教職課程を取り終えた人も2割もいない気がします。

私の頭の中には教師になるという選択肢が1mmも浮かばなかったので、彼らの選択は驚きでした。私の中では「教師になる」というのは「泥棒になる」「ニートになる」「うんこになる」と同義だったからです。

彼らは小中高のどこかで素晴らしい先生に出会った話を持ち出して教育の理想を語ります。私にはそれがわかりませんでした。私が出会った教師たちはことごとく、心のそこから軽蔑に値する人ばかりだったからです。

教師とは道徳観も倫理観も教養も優しさも持ち合わせていない人だけがなれる職業だと思っていました。
私が出会った教師はこんな感じの人たちでした。

1、家庭訪問時に「おたくの息子さんは、休み時間中に折り紙を折っている暗〜い子です。とにかく暗い子です。」と母親にアドバイスした小学校の教師。通知表の性格評価のところ、ひとつも丸がありませんでした。

2、「日本の自殺割合からいってこのクラスから一人はいつか自殺者が出る、ははは」と笑う中学の国語教師。この人の授業は聞きたくなかったので、授業を全部寝て、ノートもまるで取りませんでした。テストはほぼ満点をとりましたが、評価は3でした。

3、理科の実験中にとなりの女子と喋っていたら、教室の前に引きずり出されて髪の毛をひっぱってブンブン振り回した中学の理科教師。髪の毛1000本くらい抜けました。その教師は体罰教師としてマスコミに晒されて、学期の途中で姿を消しました。

4、ドラクエパトル鉛筆を持ってきたら、みんなの前で「ぼくはバトル鉛筆が好きです」という作文を音読させた小学校の教師。

5、シャープペンを持ってきたら「カチカチうるさい」と喚き散らす小学校の教師。

6、毎日日記を書かせ、日記が書けない生徒をバカ低脳扱いする小学校の教師。最後は「とっても楽しかったです」で締めないと書き直させられた。

ざっと思い出すとこんな感じでしょうか。私にとって教師とは理解不能でヒステリーで暴力的で頭の悪い人でした。でも他の人にとっては、尊敬できて優しくて頼りになって頭の良い人たちに映っていたのでしょう。だから教師を目指す人があんなにいたのだ。

なんかこう書くと、私が誰も尊敬できない天邪鬼な性格だという結論が出されそうなので、一応弁護すると、私にも尊敬できる先生はいました。でも、小中高校の先生じゃない。

1、極真空手の先生
世界3位の実力を持ちながら、初対面で19歳の私にも敬語で話をしてくださる素晴らしい先生でした。技術も指導力も世界最高レベルだったと思いますが、先生の振る舞い全てが教育的意味を持っていました。先生のように強くて優しくてかっこいい大人になりたいと心から思える方でした。

2、ドラムの先生
今まさに習っている先生です。渋い。ものすごい実力を持っているのに腰が低い。人を育てようとする意思がぐいぐい伝わってきて、自分も頑張ろうと思える。演奏している姿がとにかくカッコいい。

3、大学の先生
ゼミの先生や語学の先生など好きな先生はたくさんいました。実際に授業をうけたことはないけど内田樹先生もその一人です。私の知らない世界を知っている人たち。お話を聞いていると今までの世界の見え方を変えてくれる人たち。頭が良い人とはこういうことなんだと教えられました。

こうしてみると、尊敬される先生とは「ある分野における圧倒的な能力」と「品性」をお持ちの方だということがわかります。生徒・学生からみると遥か上方の世界で戦っている姿を見せること、それ以上に効果のある教育的指導はないかもしれません。でも生徒・学生と対峙するときは一対一の人間として敬意をもって接してくれる方。なんてカッコイイんだ。

同世代で教師になった人たちはいっぱいいるだろうけど、彼らもまた私が出会った欠陥教師のような指導をしているんだろうか。それとも文字通り反面教師として品性を持った教育をしているんだろうか。

会社にいても「なんだこいつ」と思う人ばかりなんだから、教師だけ人格者が集まるわけもないですね。

私が言いたいのは、学校ではクソみたいな教師しかいないかもしれないけど、学校の外に行けば尊敬できる偉大な師に出会えるよ、ということです。

もう一つ言いたいのは、29歳になっても上に書いたことをはっきり覚えていて、彼らに恨みを持つほど、義務教育期間に受ける影響は大きいということ。上にあげた教師達のことは一生忘れない。彼らのせいで自分に自信を持つまでに余計な時間がかかったような気がする。教師というのは、ものすごく影響力のある仕事だということを忘れてはいけない。

希崎ジェシカのタイトスカート塾講師、みたいな人と出会えていれば人生変わったかもしれないのに。。