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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生

映画

観に行ってきました。
旧ドラversionは10回は見ていて「俺はかーちゃんの奴隷じゃないっつーの」というジャイアンの名言を私生活に取り入れているほど、私はこの映画に思い入れがあります。

使用例:
奥さん「あ、立ったついでにサイダー持ってきて」
私「俺は○○の奴隷じゃないっつーの」
奥さん「あ?」
私「はい、サイダーお待ちー(ササー)」

旧ドラversionは「神隠し」のやたら長い説明+不気味なツチダマ+雪山での遭難という3つのトラウマを植え付ける映画だったのですが、そこの部分は大分おとなしくなった印象です。

特に神隠しの描写は幼かった私の心に拭いがたい恐怖を植え付けた素晴らしい場面だったのに非常に勿体なかったような気がします。「人間が忽然と消える」という事態が当然のようにこの世界に起こるという暗い衝撃。その原因が何百年も究明されないと言う大人への不信感。今まで優しくて大好きだったドラえもんからこの恐怖が語られることで感じる庇護者との隔絶・孤独・焦燥・不安。

ある意味、これ以上ないほどの教育的機能を果たしている場面だったような気がします。
世の中には理不尽なことがいくらでもある、全て人間がコントロールできるとは思うな、ドラえもんはいつもお前の味方ではない、という厳しい現実を教えられました。このことを子供心に植え付けることは自然から隔離された生活を送る現代人にとって案外大事なことのような気もします。

何はともあれペットとの絆がきれいに強調されていてとても美しい映画になっていました。心を綺麗にしたいなら新ドラ、ドロドロのトラウマを植え付けたいなら旧ドラをお勧めします。