「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

なぜ私は死ぬほどモテないのか

私の奥さんはとても幸せそうです。毎朝、「毎日面白い~♪」とはちみつきんかんのど飴のCM曲を歌いながらリビングで小躍りしています。

私はその光景を見て、少しの満足感を得ながら、多くの疲労感を覚えます。

そりゃ面白いわ。20代半ばにして、丘の上の高級分譲マンションに住み、となりには広い芝生の公園、小さいころからの夢だった職に就きながら正社員を9カ月で辞め、仕事は週20時間のパート、給料は自分の好きなことに使えて、月2回友達と温泉に行って、好きな化粧品買って、服買って、原付買って、土日は夫が料理してくれて、平日夜パートの時はお刺身買ってきてくれて、掃除はルンバ、食器は食洗機、洗濯乾燥はドラム式洗濯乾燥機、使わないドーム型オーブン電子レンジと巨大冷蔵庫とstaubのお鍋を揃えて、記念日はコース料理食べに行って…。

全てを手にしてるなぁ、この人は、と羨望のまなざしを奥さんにむける私。

こんなに幸せな女性を私は見たことがない。母は我慢我慢の人だったから。

そこで私は思う。こんなに奥さんを幸せにする力(主に財力と我慢する力)があるのに、なぜ私はこんなにモテなかったのだろう、と。私と結婚すれば幸せになれるのに。生まれてから今まで、一秒もモテたことがない。まぁ「キモち悪いから」の一言で片づけられる問題なのかもしれないけれども。事実として私と結婚すれば物質的には幸せを手に入れられるにもかかわらず。私と一緒にいたいと言う女性がほぼ現れなかった。なぜだ、こんちきしょー。

ここで最近流行の恋愛工学を持ち出すとよく分かる。恋愛工学というかリチャードドーキンスの「利己的な遺伝子」の引用なのだけれども。

恋愛工学によると、男性が女性を引き付ける資質は二種類あるそうです。

「つまり、女が男に求めているのは、将来多数の女を獲得して繁殖に成功するモテる息子を産むいい遺伝子を持った"Good Genes"の男か、子育てに協力的な"Good Dad" の男なんだ。"Good Genes"はウィルスや病原菌に負けない強い免疫力を持ち、女を惹きつけるルックスや生存競争に勝ち抜ける肉体的な強さとスマートさを持った男ということになる。"Good Dad"の資質というのは簡単に女を裏切らず、権力を持っていて子供を庇護できる、などの条件を満たす男ということになる。現代社会で言えば、"Good Genes"はイケメンのことで、"Good Dad"の資質に結びついているのは、男の金と地位だろう」

cakes.mu

私には圧倒的に「Good Genes」が足りない。自分でもそう思う。私がモテないんだから、私の遺伝子を持った子供がモテるわけがない。自分に似た子供は本当に人生大変だと思う。

思えば小学生の頃、とにかく足が遅くて、運動音痴で、休み時間も体育の時間もみじめでしょうがなかった。中学生の時も足は遅くて、水泳は部活でそこそこやってたけど、基本的には運動音痴で体育の時間はみじめでした。高校のときはもう運動に見切りをつけて読書と音楽に没頭し、体育の時間なんて目も当てられない。長距離走ではびりけつだし、球技のチーム別けでは最後まで余る奴。確かに勉強は出来たし、話もそこそこ出来た。でも、そんなの高校生までの男女関係では全く関係がなかった。

大学生になると運動が苦手というディスアドバンテージは大分薄まって、私にも恋人が出来ました。何人か好意を寄せてくれる人がいた気がする。夢かもしれないけど。さらに、社会人になったら運動なんて何も関係なくて、会社の名前と年収で女性が(キャバ嬢が)群がってくるから、自分はモテる男なんだという錯覚を持つようになってしまう。でも、本当は違うのだ。青春時代を圧倒的不利な状況で過ごし、異性との交わりが著しく制限される人生が「Good Genes」であるはずがない。

やたら勉強が出来たので、結果的に高い年収とそれなりの地位を得ることは出来ました。これは「Good Dad」の条件です。でもやはり、自分の遺伝子を残そうとする力が希薄なんだと思う。だって、自分のことよりも相手の利益を考えて動いてしまう、具体的に言うと、自分で得た金をすぐ人に使ってしまう。人のモノを奪おうという気になれないし、身体も丈夫ではない。辛い物食べたらすぐ下痢になるし、基礎体温が低くて免疫力が弱い。そしてテンションが低い。そもそも何が何でも自分が生き残ってやるという力がない。無人島で下痢が止まらずに3番目くらいに死ぬタイプ。コナンで言えば「殺人鬼なんかと同じ部屋で寝られるか。俺は自分の部屋で寝るぞ!」と息巻いて、次の日に撲殺死体が発見されているタイプだ。

なるほど、私の遺伝子が欲しいなんていう女性が少ないわけだなぁ。子供弱そうだもんなぁ。

一方、うちの奥さんは何が何でも私だけは生き残ってやるという気迫が強すぎて逆に子孫を残せないような気がします。子供の分もぶんどってしまう危険性がある。

そう考えると、結婚するべくして結婚したなぁと思います。
搾取されるべくして搾取されている。だって他に選択肢が見当たらなかったんだもん。
全てはモテないことが悪いのです。非モテを憎んで人を憎まず。