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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

エモーションを求めて

最近のハマり

最近、きのこ帝国というバンドにハマっていて、どれくらいハマっているかというとyoutubeで聴きすぎて2週間で携帯の通信制限7GBを超えてしまったほどです。あとDMMで希崎ジェシカの最新作を観たせいかもしれません。

7GBを超えてyoutubeも見れなくなったのをきっかけに、きのこ帝国の曲を全て聴いてやろうと思い、急いでTSUTAYAに駆け込み、CD5枚レンタルしました。(希崎ジェシカは買った)

初期の頃と比べると最新アルバムは確かに歌い方に大きな変化がある気はするけども、彼らの音楽に通底するナニかは変わらない。私はどのアルバムもそれぞれ魅力があって大好きです。すっかりボーカルギター作詞作曲担当の佐藤千亜妃に魅了されてしまった私は、彼女の投稿を見るためだけに、リア充若者の巣窟Instagramを始めることにしました。Instagramはアラサーのおじさんにはドキドキする世界です。高校の文化祭に行くみたいな場違い感。すぐに希崎ジェシカもフォローしました。

衝撃を受けた言葉

そこでInstagramの彼女(佐藤千亜妃の方)の投稿を読んで、深く感動すると同時に、今まで私が感じていたモヤモヤが吹き飛んだので、ここで紹介したいと思います。バンプのコンサートを見た後で、自分たちがバンドを続けていく意気込みを語った言葉です。

そこらへんにたくさん転がってるロックなんて言葉、わたしは信じてない。ジャンルの囲いなんて意味ない。
うちらがずーっと信じてるのはエモーション。心が動く瞬間。泣きたいくらい胸が高鳴る瞬間なんだ。


本当にその通りだと思う。

日常的に音楽通たちは「一時期はオルタナ、プログレにもハマってたけど結局はロキノン系が俺の居場所のような気がするよ」という風に音楽を語ったりする。音楽を扱うブログでもナタリーでもジャンル分けにアーティストを紹介されることが多い。でも、私には彼らの語る言葉がサッパリわからない。何を言っているのか全然分からないの。

自分では音楽に疎いとか、耳が悪いとか、聞き分ける耳を持ってないなんて、全く思っていないのです。だって一日の仕事以外の時間、ほぼずーっと音楽を聴き続けていて、自分より音楽が好きな人ってそうそういるとは思えない。ギターもドラムやっているし、音楽理論も学んだ、バークレーメソッドも分かるし、作曲も出来る。でも、世の音楽通たちの語る言葉に心を動かされたことがない。


私の心を揺さぶり、生きる力をくれ、時には生きる目的にもなりえた音楽を作った人は尾崎豊であり、浜田省吾であり、Jackson Browneであり、Chage&ASKAであり、山下達郎であり、サザンオールスターズであり、玉置浩二であり、Mr.Childrenでした。

そういうと、みなさん「あぁJポップね」と分かった顔をする。TSUTAYAでさえ、私の敬愛するアーティストたちを歌謡曲とかJ-POPとかいう枠組みで、しょうもない流行歌と一緒に陳列してしまう。

まぁいいよ、TSUTAYAはジャンル分けは便宜的に必要なことだから。

でもさ、音楽を知っている人間なら、そんなに安易にジャンル分けしちゃいけないと思うんだ。音楽を語る時にJポップとか括る意味がどこにあるのだろう。サザンオールスターズの「NO-NO-YEAH / GO-GO-YEAH」から始まり「素敵な夢を叶えましょう」で終わる「さくら」はJポップのアルバムなのか?玉置浩二の「GRAND LOVE」は歌謡曲なのか?Chage&ASKAの「ひとり咲き」を聴けば演歌歌手だが「蛍」を聴けばジャズ歌手にならないか?Mr.Childrenの「フェイク」「ALIVE」「深海」は「エソラ」「イノセントワールド」「LOVE」と同じジャンル分けすることで何が見えてくるんだ?

私は「NO-NO-YEAH / GO-GO-YEAH」も「素敵な夢を叶えましょう」も「GRAND LOVE」も「ひとり咲き」も「蛍」も「フェイク」も「ALIVE」も「深海」も「エソラ」も「イノセントワールド」も「LOVE」も大好きです。それら一つ一つが素晴らしすぎて、一括りにカテゴライズしたくない。だって絶対ポップじゃないし演歌じゃないし、ロックじゃないし、プログレじゃないから。

だから、どんなジャンルの音楽が好き?と言われると胸が痛くなる。分かりやすいようにジャンルを言うことで、彼らの創造性を枠に押し込めているみたいな気がして。彼らの真摯な姿勢を踏みにじる不遜な態度の様な気がして。

そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれたのが佐藤千亜妃のさっきの言葉。ジャンル分けなんてどうでも良いんだよ。大事なのはエモーション。本当にそれに尽きる。

僕らはエモーションを求めて

その一瞬のために、我々は音楽を求め続けている。ギターの音でも良いし、民族楽器の太鼓でも良い、枯葉が重なる音でも良い。エモーションの為なら、音である必要もない。春の匂いでも良いし、フランス料理のフルコースでも良い。柔らかい羽毛の感触でも良い、柑橘系の香りでも良い。同僚の何気ない言葉でも良いし、希崎ジェシカの最新作でも良い。

何度でも言います。ジャンルなんてどうでも良いんだよ。ロックだろうがポップだろうが、女優だろうが人妻ナンパだろうが。我々が求めているのはエモーションなのだから。