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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

飲食店の「千円札が不足しております。一万円札のご利用はご遠慮ください」の貼り紙について

お気に入りの生パスタ屋がありました。夫婦でやっている小さな小さなパスタ屋です。座席は5つくらいしかありませんが、とにかく美味しいお店です。今まで食べたどんな高級パスタよりも美味しいのに、ドリンク付きで900円!素晴らしいお店だったので、毎週のように行っていました。

 

うちの奥さんも一人でお昼ご飯を食べるときに、よくこの店に行っていたそうです。女性一人でランチする時の店として、小さなパスタ屋というのはパーフェクトだそうです。

 

しかし、突然、奥さんが「もう行くのやめる」と言い出しました。私は「あだあだ、どうしたんだい」と大山のぶよのドラえもんのマネをしながら経緯を聞きました。

 

どうやらある日、奥さんが一人でランチをしに行った際、会計時1000円札が手元になく、止む無しに10000円札で支払いをしたらしいのです。その時に、店員の方から嫌な顔をされ、それが記憶に残っていると。そして次の日も連チャンでランチに行ったら、「千円札が不足しております。一万円札のご利用はご遠慮ください」の貼り紙が貼ってあったそうです。

 

これを見て、奥さんは自分が責められているようで非常に不快な思いをしたようです。無理もありません。だって客側も好きで10000円札出している訳じゃないですからね。誰が好き好んで1000円札持ってるのに10000円札で買い物しますか。財布にないから、仕方なしに10000円札を出しているのです。それを「ご遠慮下さい」と言われたら、あまりに相手の都合ばかり言い過ぎだと不快に感じる方もいるのかもしれない。

 

ここで対応を誤ると夫婦喧嘩に突入します。第三者的な意見は置いといて、とにかく奥さんの味方になることが夫婦関係を良好に保つポイントです。これを聞いた私は空気砲やケンカグローブをポケットから出すことなく、静かに共感の態度を示しました。

 

「それは辛い思いをしたね。変なお店だね。10000円札を1000円札に替えるのにコストはかからないもんね。ATMで引き出す時に10千円と入力すれば良いだけだもんね。さすがに1億円札や1000ジンバブエドルを出されたらお店側も困惑するだろうけど、日本銀行が発券している10000円札なら同じお金なのだから、店側が1000円札を用意しとけば良いと、僕も思うよ。お・も・て・な・し・ってそういうことだもんね。そんなお店は潰れちゃえば良いんだよね、はは。」

 

と諭しました。店側は「10000円札しかもってねぇやつは一昨日きやがれ」とまでは言ってないので、手持ちに1000円札がない時は引き続き10000円札をしれっと出してやれば良いのにと本音では思いましたが、繊細な女心はそんな風には考えません。女心が離れていくメカニズムの一端に触れたようで、少し恐怖を感じながらも、我が振りを直そうと思いました。

 

飲食店のみなさま、1000円札を用意しないことでこんな風に太い客が離れているパターンがあるみたいなので、ちょっと手間ですが1000円札を用意しておいてもらえると助かります。