「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

最先端の作曲法 コーライティングの教科書

 

最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす!

最先端の作曲法 コーライティングの教科書 役割シェア型の曲作りが、化学反応を起こす!

 

 世界初?のコーライティング作曲法の解説書です。一人で作詞作曲編曲打ち込みをしていては作曲家界隈で生き残るのは難しい。生きるためにはコンペでは何百曲という競合を蹴散らし、勝ち残らないといけないのだから。CDの売上も落ち、一曲あたりの取分も少なくなっているのかもしれません。

 

内容は作曲というのはこうやってやるんだ、とかトラックというのはこういう感覚で作ると良いよ、というものではなく、役割分担や報酬の分割、海外の動向の紹介などです。すなわち、プロの音楽家や音楽家志望の若者に対しての「ひとりで頑張らずに、みんなでこうやって生きていく方法があるよ」という指南書です。『万国の労働者よ、団結せよ』ならぬ『万国のクリエイターよ、コーライテングせよ』ですね。

 

個人的にはコーライティングはプロだけのものでなくて良いと思っています。素人が自身の楽しみに、生きる糧として音楽活動をしたって良いじゃない。普通のサラリーマンや主婦達がコーライティングに参加することで、音楽業界に新しい旋風が吹き荒れる気がする。

 

昨今のCDの売上は驚異の低空飛行を続けていますが、新しい楽曲の質が低下したわけでは決してないと思うのです。Mr.Childrenの最新アルバム『Reflection』はミスチル史上最高傑作でしたし、最近のバンドも才能豊かな人たちが沢山出ています。KANA-BOON、きのこ帝国、Y-KIKI-BEATなんて最高ですね。私を含め、音楽好きな人たちは昔と同様、CDを買っているし、ライブにも足を運ぶし、ファンクラブにも入っている。彼らの生活は変わっていないのです。変わったのは「流行っていれば乗るけど、別に音楽なしでも生きていける」という人たち。彼らが市場から離れてしまった。でも、それはさまざまな娯楽や生き甲斐が選択できる世の中では必然の流れだと思うのです。今更、音楽に戻ってきてなんて言えません。

 

横に広げられないのなら、音楽業界に残された道は一つ、深堀しかありません!つまり、音楽好きな人たちだけで、もっと音楽への追求を深化させれば良いのです。その一つの方法が素人のライティング参画なのです。自分で作った楽曲を自分で聴く快感を、もっと気軽に楽しみたい。自分で作ったカレーが特別美味しく感じるように、自分の曲は自分にとって格別のものになるに違いない。それが誰かの気持ちを動かすことになれば、至高の喜びになることでしょう。

 

私がプログラミングの勉強を2012年に始めたきっかけは、実はそこにあるのです。誰かが作曲した作品に対して複数の人が作詞したり、編曲したりしてくれる場がないかなとGoogle先生に聴いたところ、その時点ではそこに特化したサービスがありませんでした。だったら自分が使うためにサービスを作ってやろうと決心したのが2012年10月です。

 

現時点でもコーライティングに特化したサービスはありません。(繋げられるサービスはありますが)。β版は既に完成しており、現在試験運用中です。一月ほど使って問題なければ、拡散していこうと思います。