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「何もない」がある

音楽と本について書きます。日々考えたくだらないことも。

ASKAへ 700番 2 第二巻/第三巻 を読んで

音楽

 

700番 第二巻/第三巻

700番 第二巻/第三巻

 

 

私はASKAのファンです。信者と言っても良いくらいです。本人は嫌がるかもしれませんけど。

 

少なくともASKAの才能に最も感謝している人の一人です。だって「ASKA 天才」でググればこのブログがトップに来るくらい。

 

 

私は今、自分の人生に対してそこそこ愛着を持っています。かなりヤバイ系の妻を持ってしまったことを除いては、結構良い人生だと思っています。

 

仕事にもやりがいを持っているし、筋トレは楽しいし、友人たちとの会話は潤いだし、美味しい食べ物は幸福を与えてくれるし、読書と音楽はそれらの生きる理由を何倍にも増幅してくれます。

 

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、大真面目に言います。私がいま私であるのは、ASKAのお陰だと思っています。

 

高校で自分が何者にもなれず悩んでいた時、「心に花の咲く方へ」が慰めてくれました。

 

大学で大好きな人ができた時、「はじまりはいつも雨」が恋を何百倍も盛り上げてくれました。

 

新入社員の時、自分の足りなさで一番尊敬していた人から見放された時、寄り添ってくれたのは「月が近づけば少しはましだろう」でした。

 

仕事で何度も何度も失敗して、それでも立ち上がる勇気をくれたのは「太陽と埃の中で」「On Your Mark」「not at all」でした。

 

人間関係に疲れ、自分に失望し、全てを捨てて消えてしまいたいと思った時に、私を呼び止めてくれたのは「Pride」でした。

 

ASKAの作ったこの楽曲がなければ、今の私がないというのは本当のことです。

 

たぶん、同じ思いを持っている人は世界に数万人いると思います。

 

そういう意味で、私にとってASKAは人生の恩人なのです。

 

 

だから当然、ASKAがお金を貸してくれと言ってきたら貸しますし、力を貸してくれと言われれば持ちうる全ての力を使って手助けしたいと思います。

 

 

われわれファンはASKAを尊敬し、愛し、感謝しています。

 

 

という前提の上で、この本の感想を述べます。

 

 

 

 

文章はとても読みやすかったです。心の動きを表すのはプロ中のプロな上、要所要所に少年期、青年期の物語が散りばめられ、読者を飽きさせない構成になっています。

 

 

たとえどんなことがあっても、われわれはASKAの味方です。当たり前です。私が世界中から見放された時にあなたは私に「Pride」を歌ってくれた。「Big Tree」を歌ってくれた。「NO PAIN NO GAIN」を歌ってくれた。その恩は一生忘れることはありません。

 

だからこそ、敢えて言いたい。

 

この内容では、世間を納得させられない、と。

 

われわれファンは良いのです。だって、どんなことがあってもASKAを信じてるし、ASKAの曲を愛し続けると決めているから。

 

でもASKAの曲を知らない人がこの本を読んでも、ASKAの言っていることを理解できない、たぶん。

 

個人的には盗聴集団が存在しようがしまいがどうでも良い。それによってASKAの音楽の素晴らしさは一ミリも損なわれることはない。

 

スポイトにお茶をいれようが、尿を入れようが、私がASKAに生かされたという事実は揺るがない。

 

でも、世の中を説得したいなら、証拠を提示しなけれはダメだ。

 

Githubは盗聴集団ではない。そんなことググれば一発で分かる。ASKAはめちゃくちゃ頭の良い人だからそんなこと分かってるはずだ。

 

本の中で言及されているこのサイトはテクノロジーを使った一般人の盗聴の話ではない。

 

http://d.hatena.ne.jp/shouh/touch/20161024/1477314529

 

Githubを使っている女性プログラマーGithub上の動きが、自分の画面上に表示される、というだけの話だ、

 

ツイッターをフォローしたり、facebookで友達になるようなもんだ。そこからパソコンに侵入して、盗聴したり、データを消したり、という類のものではない。

 

 

精神病の人はみんな「盗聴されている。盗撮されている」と言うらしい。精神病棟で実習していた奥さんが言っていた。全員が言う、紋柄型の被害妄想なのだ。だから、自分が精神病ではなく、本当に盗聴盗撮されているというのなら、それを証明しなくてはならない。

 

本当におばあさんを助けて遅刻したなら、おばあさんとの写真とか、お礼の手紙とかを持っていかないと世間に通用しないのと同じだ。

 

 

何度も言うけど、私たちファンにとっては、ASKAの言っていることだけが本当である。ASKAの全てを支持し、感謝している。

 

 

でも、世間を味方につけたいのなら、もっときっちり証明していかないと無理だよ、と申し上げている。

 

ASKAの友人でテクノロジーに詳しい人が真実を語ってくれれば良いのですが。

 

 

まぁ何はともあれ。

私はASKAの味方です。

どんなことがあっても。

 

 

 

 

 

 

本格小説 水村美苗

小説

本格小説〈上〉 (新潮文庫)

本格小説〈上〉 (新潮文庫)

本格小説〈下〉 (新潮文庫)

本格小説〈下〉 (新潮文庫)


小説好きなら知らない人はいないでしょう。水村美苗の「本格小説」。

高校3年生の頃、部活もせず、恋もせず、本ばかり読んでいた私はクラスで完全に浮いた存在でした。高大一貫校だったので、受験勉強もない18歳。当然、学校中、怠惰な雰囲気に包まれ、どれだけ楽して進級できるかを競うような世界です。アホずらで、「やばくね?」「素で?素で?」と繰り返しているクラスメートを尻目に、私はずっと読書に没頭していたのです。

そんな青春時代に、出会ったのがI君。当時、ゲーテの「ファウスト」を読んでいる私に声をかけてくれました。

「小説好きなんだね?俺は罪と罰を読んでいるよ」

「あぁ、罪と罰ならとっくに読んだが?」

これが私とI君との出会いでした。

海外小説ばかり読んでいた私に、日本の小説の面白さを教えてくれたのもI君でした。

「「本格小説」というのがやばいよ」
「素で?素で?」

そう。本当は私も同級生の輪に入りたかったのです。


というわけで、私が本格小説を読んだのは今から12年前です。その時の衝撃が忘れられず、再読しました。


この小説は、水村美苗本人、水村に語りかけている祐介、祐介に話をしている富美子という3重の入れ子構造で富美子が見てきた東太郎という男性の人生に焦点を当てた話です。富美子のフィルター、祐介のフィルター、水村のフィルターを通して戦後の軽井沢から平成バブルへの激動の時代を生きた人々の生き様、恋愛模様が展開されます。


実はこの小説には、最後に大どんでん返しがあります。

なので、一度目と二度目では読み方が180度変わってしまうのです。一度目の衝撃は今でも覚えています。I君と一緒に驚きました。

でも12年経った今、二度目読み返して、どうして、「そのこと」に気づかなかったのかが不思議なくらいでした。まだ高校生で男女の関係の深みを知らなかったからなのか。富美子のフィルター、祐介のフィルター、水村のフィルターによって、そのことが意図的に隠されていたからなのか。

「そのこと」を知りながら読む本格小説は、また別の感覚を読者に与えます。

人間の感情の複雑さに目眩がする。
幸せも成功も何の意味があるのか分からなくなる。


月9のようなくだらない恋愛ドラマに飽きた大人におすすめの純愛小説です。
これを純愛と呼ぶのなら。

よく使うExcelショートカット まとめ

コラム

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清水富美加の引退騒動

マジメな話 コラム

女優、清水富美加の引退騒動に胸が痛みます。

でも、生きていて良かったと思う。だれにどれだけ迷惑をかけても良い、損を出しても良い。生きてさえいれば、なんとかなるんだから。

「契約も残っている。もう少しタイミングがあったのではないか」
「大人なんだから、仕事をちゃんとこなして、周囲と状況を整理すべきだった」

と批判する人がいます。坂上忍とか安藤優子とか。


あなた達は精神的に追い詰められて自殺してしまった人に対して

「それで良かった」
「最後までよく頑張った」

と言うのか。
こういう人たちは圧倒的に想像力が足りないのか、頭が足りないのか、どちらかだと思う。その両方かも。


精神的に追い詰められている状況で、「良いタイミング」や「整理」などない。この仕事で区切りをつけようと決めても区切りをつけている間に他の仕事が動き出す。だって辞めると決めたわけじゃないんだから、他の仕事を断る理由がない。「次の仕事を断れば、今の仕事にも支障が出る、全部止めて、みんなに迷惑がかかるよ」と関係者は必死に彼女を止めるだろう。当たり前だ、迷惑をかけるのは事実だ。事務所の人も辞めて欲しくないのだ。


だから辞めるのに良いタイミングというのはない。整理など不可能。いつ辞めたとしても、他の仕事全てに影響が出る。
だから、これで良かったんだと思う。彼女が次の世界で頑張ろうと思えるタイミングで。心身ともに再起できるタイミングがベストタイミングでなくてなんだろう。


こんな騒動になって損失が出た原因は、彼女だけに帰すべきではない。そんな状況に彼女を追いこんだ、事務所や制作会社や先輩、後輩、両親、ファン、全員だよ。

沈黙 ーサイレンスー

映画

映画『沈黙』を見ました。

文学、宗教学を大学で学んだことがある人間なら一度は聞いたことがある、遠藤周作の「沈黙」が原作です。

積読してあるのですが、重苦しいテーマなので、なかなか手に取る気がおきないまま、5年が過ぎ、ついに映画が作られたので、これ幸いと見に行きました。


上映時間2時間40分の大作です。


まぁ当たり前なんですけど。重い。テーマも重いし、映像も重いし、語り口も重い。


日本の平均的な30歳のサラリーマンには、宗教に命をかける人たちの価値観をどう理解したら良いのかわからず、終始、頭は混乱状態でした。

見終わった後も、何を思えば良いのか、何を感じれば良いのか、分かりません。

信仰を貫いた人がいた
信仰を棄てた人がいた
信仰を棄てさせた人がいた
何も知らない人がいた


信仰のおかげで生きていけた人がいた
信仰のせいで命を落とした人がいた
信仰する人を殺した人がいた


善いも悪いもない、善悪の彼岸の話。
こういうテーマは考えても答えが出ないので、もう思い出さないでおこう。

キングスマン

映画

キングスマン」と呼ばれる民間スパイの活躍を描く、アクションコメディです。

ストーリーに何か真新しいものがあるわけではありませんが、コリン・ファースの紳士ぶりが素晴らしくかっこいいのとド派手な殺戮シーンが見どころです。

土曜日の夜に見るTHE娯楽映画です。
続編も期待できそうです。

期待と裏切りについて

日記

裏切られたと思う時はどんな時か。


こちらの期待していた振る舞いと相手の実際の振る舞いに違いがあったとき。あるいはもっと。真逆だったとき。


なぜこちらは相手にそんな期待を抱いてしまったのか。
単に相手がこちらを騙そうとして、嘘の言葉を放っていたのか。
それとも相手は正直に話していたが、言葉の定義がこちらと違っていたのか。
そのどちらもあり得る。


こちらも相手も自分の利益が最大化するように振る舞っているだけだ。
お互いの利害が一致していれば、問題は顕在化しないが、未来永劫、全ての事柄で利害が一致することは絶対にありえない。
原理的にあり得ない。


同一の空間に二つのものは存在出来ないし、
完全に同じ物質は同時に二つ存在しないし、
同じ時間は二度とやってこないのだから。


畢竟、それぞれが利益を最大化するように振る舞えば、いつか敵対する時がやって来る。
「今回はこちらが我慢するが、次回はそちらが飲んでくれ。」
その様にして和解できれば話は簡単だが、先ほど言ったように今回と次回は絶対に同じものではない。
必ず歪みが生まれ、どちらかが不満をもつものだ。


そして、裏切りの日はやってくる。


これは夫婦の話でもあり、ビジネスパートナーの話もである。
友人の話でもあり、親子の話でもあるかもしれない。


ドリアン・グレイの肖像のヘンリー卿の言葉を思い出した。

「全ての道は同じところに通じているんだよ、グラディス。」
「それはどんなところ?」
「幻滅だ。」


あらゆる人間関係が裏切りベース、幻滅ベースであることは疑いようのない真実である。
この世界が有限であり、時間が一回性であるかぎり、そうとしかならない。


しかしこの世界の全ての道が幻滅に通じていること、それ自体に幻滅することはない。
幻滅ベースのこの世界で、一瞬でも一緒にいられたことを言祝ぐべきなのだ。


いや離婚した訳ではないです。
仕事を慎重に進める上で、自分への戒めとして考えを改めたものです。